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卒業生の声

わが子の胎教はウォーレン・バフェットでした

わが子の胎教はウォーレン・バフェットでした

西出杏子さん

マサチューセッツ大学MBAプログラム第7期卒業生
(2015年2月入学)

外資系保険会社

  • 通信

-なぜMBAを目指したのですか?

理由は二つあります。一つ目は、自分の部署で経営に関する意思決定の根拠と、そのプロセスについて、もっと知りたいと思ったからです。営業の仕事は、本社の指示にしたがって動いています。ただ、その本社の戦略というのは、どんなプロセスを経て、何を根拠に決定されているのか、現場からはよく見えません。企業向けの商品提案をする中で、基本的な財務の知識はありましたし、経営者の方と接する機会もあり、次第に、経営に関しての興味が湧き、経営戦略の意思決定について学べるMBAを意識するようになりました。

二つ目は、結婚をきっかけに今後のキャリアについて真剣に考えるようになったことがあります。子どもができたとき、女性の負担はどうしても大きくなりがちです。家庭優先になる可能性もあります。やりたいことをできるのは、子どもがいなかった「今」しかないと考えました。友人からMBAの話を耳にしていたこともあり、興味もありました。今後どのようなライフイベントがあるか分からないので、時間があるうちに取っておきたいなと思いました。マサチューセッツ大学MBAプログラムに入学したのは31歳の時です。仕事も慣れてきて、キャリアアップも考え始めていたころです。

-なぜマサチューセッツ大学MBAを選びましたか?

まず、学費が安いことが一番でしたね(笑)。留学経験があったことから、せっかくなら英語でMBA取得したいという気持ちを持っていました。そうなると、海外の大学が選択肢となります。ただ、海外の大学は学費が高いです。留学はコストが大きくキャリアも中断するのも嫌だったので、日本にいながら取得できる海外のMBAを探しました。そこで見つけたのが、アビタスの「マサチューセッツ大学MBAプログラム」です。現地に行くこともできますが、オンラインで完結することもできるという点が魅力で、自分のスケジュールに合わせて学べるのがいいと思いました。
また、AACSB認証を受けているということもポイントでした。単なるビジネススクールというのではなく、グローバルスタンダードでMBAプログラムを提供しているというところにも魅力を感じました。

-MBAを取得したことで、仕事などにどのような変化がありましたか?

まず、基礎課程はライブ講義が新宿で開催されているので、クラスメートと一緒に講義を受け、受講後の飲み会や勉強会など、交流が非常に多かったです。同期生は経営コンサルタント、メーカーで経営・企画をやっている方、製薬会社のMR、金融などさまざまなバックグラウンドの方がいました。ある一人の女性がリーディングが非常に上手だったのが印象的です。その方はマーケティング職のマネージャーで、リーディングが上手な上に、ほかのメンバーに個別でメールを送り気遣っていました。カリスマ性のある男性のリーダーとは違って、きめ細かい気遣いやサポートをしていて、こういうマネジメントの仕方のあるのか、女性のリーダーというのもすごく有効なんだという風に感じました。
基礎課程の講師の先生は海外でMBAを取られた方が多いので、アドバイスもいろいろしてくれて大変ありがたかったです。
上級課程は米国のプログラムをオンラインで受けることになりますが、グループワークの場合は週末に会ってディスカッションをすることもあったし、有志で集まって勉強会をすることもありました。都合がつかず実際に会えない場合も、スカイプやグーグルハングアウトなどのグループで教え合うこともありました。皆オンラインで何かをすることに対して抵抗のない人ばかりでしたので。
今の時代、面と向かってミーティングすることばかりではありません。私の会社でも、オンラインによる会議は多いです。昨今はメールやチャットなどを活用して仕事をすることが一般的なので、そういうツールを使って勉強するということは、仕事の上でも生かせると思いました。
グループワークを通じて、これまで論理的に物事を分析することがなかったことに気づきました。理論というより、人間関係を作ることに意識が向きがちです。一方で、経営企画職の方々は、理論武装が非常に上手です。彼らのものの考え方、論理的な思考はものすごく勉強になりました。

また、上級課程の教授陣の中で、フィードバックをよくしてくれた教授がいたことも印象的です。ケーススタディの講義のときに、まずケースのまとめをし、その後に問題定義をし、問題解決のソリューションを3つ上げ、その中から一番適切だと思うソリューションをひとつ上げて理由を述べよ、というようなフォーマットが決まっていて、それに基づく必要がありました。その教授はものすごく厳密なルールに沿って見る人でした。たとえば、問題とソリューションの内容が重複しているからだめだとか、それは問題じゃないとか、すごく厳しかったです。ただ、そういうロジックの組み立てやケーススタディの分析の仕方は、そこから学びました。結果、そのことはその後の講義でも応用できて、非常に分析しやすくなりました。オンラインだからといって、フィードバックが薄いということは全くなくて、すごく時間をかけてフィードバックしてくれる方もいる。それを基に自分の課題を反映して改善していくことによって、自分の分析能力も高まります。すごく学びが多かったと思います。

-MBA学習を仕事やプライベートと、どう両立させましたか?

私は、マサチューセッツ大学MBAプログラムの初日に挙式しました。そのため、受講のオリエンテーションにも参加できませんでしたので、初めからオンラインで後から学べるという恩恵をいきなり受けることになりました(笑)。入学した冬に妊娠し、MBAプログラムのちょうど夏休みの間に出産しました。9月からは勉強復帰、翌年7月に卒業、8月に復職という歩みでした。
在学中に妊娠と出産を経験しましたが、出産前後もオンラインだったからこそ無事終えることができました。出産前の病室でもテキストを読んでいましたし、出産後は、履修科目の数を少し減らし、子どもが寝ているときにちょこちょこ勉強してなんとか中断せずに済みました。子どもの胎教も兼ねようと、テキスト全文声を出して読むようにしました。米国の投資家ウォーレン・バフェットの動画も見ましたし、なかなかユニークな子育ての始まりだと思います。
夫も理解してくれました。自分のスケジュールに合わせられるオンラインだからこそ、週末に家族サービスもできました。

-これからマサチューセッツ大学MBAを目指す方へのメッセージをお願いします。

上級課程で、海外在住の外国人と一緒にグループワークをしました。私のグループはアメリカ人2人と日本人1人でした。アメリカ人は日本人以上に効率性を重視するので最初のうちは戸惑いがありましたが、反面、自分の非効率な面に気づくことができました。また、仕事やライフスタイルが異なったり、時差があったりする中でグループワークをしてみて、作業の進め方以上に相手への理解が必要だなということに、当たり前ながら気づかされました。価値観もライフスタイルも何もかも違う多国籍のメンバーだからこそ、相手の状況を把握することの難しさに気づくことができましたし、相手を理解することが効率的なコミュニケーションにおいて非常に重要だと感じました。当たり前のことだけれど、特にグローバルな環境の中においては大切なことだと改めて感じました。
仕事や家庭で忙しくても、自分のライフスタイルに合わせてMBAを取得することは可能です。学ぶ意欲があるのなら、ぜひ、あきらめずにチャレンジしてほしいです。