講義の事前準備は数カ月前から

-「オペレーション基礎」とはどのような科目ですか?

主に経営者の意思決定を支援する分析手法について学ぶ科目です。直感だけでなく、論理的にものごとを捉えて、数値に埋め込んでいくため、社内外への説明に客観的なネタを提供できるようになります。例えば、講義の中で扱われれる「線形計画法」は、企業が出店計画を立てる際の意思決定に使われます。事業拡大のために工場を追加的に設立しなければならないと考えたとき、多くの選択肢の中でどれが一番最適なのか?を詰めなくてはなりません。ここで言う最適とは、「どの地域が一番最安で効率の良い工場なのか」という意味です。普段の業務ではあまりピンとこないかもしれませんが、企業の意思決定の多くで、線形計画法が活用されています。出店だけでなく、「この地域には進出しない」という意志決定、または「閉店」を決断する場合にも、オペレーション基礎の考え方が重要です。この科目を学ぶことで、自社・他社の行動パターンが読めてくると同時に、ご自身の業務にも応用できると思います。

-エクセルも多用するそうですが?

エクセルは必須ですね(笑)。むしろ、使わないほうが余計に難しいです。ただし、エクセルの機能をすべて知っていれば良いという事ではなく、計算式の構造や、どのような目的のために使うのか? を考える事がより重要です。

-講義にはどれくらいの準備をされていますか?

講義のための事前準備には数カ月前から時間をかけています。1回の講義の中でも、質問時間や休憩時間も織り込んで、タイムマネジメントを図っています。また、自分が生徒になった視点を忘れないよう心掛けおり、少しでも「面白いな」と思ってもらえる講義を目指しています。

-講義後の質問攻めでは、どんなやり取りが?

課題の質問は多いですね、死活問題ですから(笑) 多くの学生が粘り強く質問をしてくる。特に私の講義は数字を扱うことが多いので、課題取り組み方法や方向性の確認のためのコミュニケーションは多かったと思います。またメールでご質問を頂く事も多いのですが、なるべく教室での応答と同じように回答するとともに、逆にこちらからメールを発信して、講義の補足内容をお伝えすることも多いです。

本当にグローバルに活躍したい人は英語でMBAを。

-先生ご自身が海外MBAを取得されていますが、どんな変化がありましたか?

多様性を認められるようになったことでしょうか。外資系金融機関で多国籍な同僚と仕事をしていましたが、相手の文化を知らずに自国意識のまま仕事してしまう事はトラブルになります。一方で完全に文化的な壁を取り払うのは無理です。海外MBAを取得したことで、相手の文化をリスペクトしつつ、自らの出身に誇りを持って仕事が出来るようになったことが大きな変化ですね。また英語でMBAをとるということは、多様性を学ぶということはもちろんのこと、海外の人たちの考え方”良い面も悪い面”も一気に吸収できるところに大きなメリットを感じました。本当にグローバルに活躍したい方は、英語でMBAを目指すメリットが大きいです。

-米国MBAを日本語で学ぶメリットは?

モチベーションの維持にあると思います。最初はまず日本語で受講するため、内容が理解出来ないということがありません。語学が理由で、スタート時のやる気が削がれないのが大きいですね。

私自身、「出来ない言い訳をしてはいけない」と教わった

-通学できず、オンラインだけで受講されている方のパフォーマンスは?

通学生と比べて多少の違いはあると思いますが、大差はありません。少なくとも提出される課題には影響がありません。確かにオンラインだけだと孤立しがちですが、積極的に周囲とコンタクトすることでクリアできます。むしろ、現在の問題を解決するためにネットワークを作り、解を出すのもMBA学習の醍醐味だと思います。私自身、イギリスの先生から、「出来ない言い訳をしてはいけない」と教わりました。誰でも全く知らない人に飛び込むのには勇気がいります。でも、それをやらなきゃいけません。アビタス経由でも同級生とはコンタクト可能ですので、積極的に動いて行きましょう。

-MBAを取得する意義とは?

学ぶ内容も大事ですが、それ以上に「ネットワーク」だと思っています。仕事に慣れてくると、どうしても顧客以外とつながる機会がなくなってしまいますよね。同じような志をもった人から受ける刺激が大きいですし、MBAに来る大半の方が責任のあるポストを目指す人たちが多いことを考えると、将来自分の仕事に生かせるネットワークを作れるという意味で意義があると思います。実際私もMBAだけでなく他大学のMBA 生や大学院生ともつながって、ビジネスにつなげることもできました。私の科目では、難しい課題でも、共同作業でみんなとやった、というのが大きいです。まるで高校生や大学生に戻ったかのような雰囲気が教室にあり、皆さん一緒に乗り越える過程で、固い絆が生まれていると感じます

これからスタートされる方へのメッセージを

MBAに通うことは大きな決断です。特に時間的な拘束でライフスタイルが大きく変わると思います。しかし、それは決して悪いことではありません。一人だったら挫折してしまいそうなライフスタイルの変化も、同じ志を持った仲間と一緒に取り組めばきっと対応できます。何となく過ごしてきた週末の時間を、将来の自分のために投資してみて下さい。キャリアだけでなく、生活全般、ひいては人生そのものにも変化が起きるはずです。是非とも頑張って下さい。See you soon!


齋藤浩史(さいとうひろし)
グローバルアップライズコンサルティング 代表取締役社長
上智大学博士課程。バーミンガム大学MBA 取得。ゴールドマン・サックスをはじめ国内外の投資銀行にて海外案件を長年取り組む。オールアバウト「ビジネス英語ライティング」専門ガイド。また、都内大学等にて金融マクロ・ミクロ経済を教える。2014 年、株 式会 社グローバルアップライズコンサルティングを設立。マサチューセッツ大学 MBAプログラムでは、「オペレーション基礎」を担当。著書に「外資系金融の英語」、「英語で説明する全技術」。
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