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 MBA講師 木田 知廣

木田 知廣 / Tomohiro Kida シンメトリー・ジャパン株式会社代表

木田 知廣 / Tomohiro Kidaワトソンワイアットにて人事制度改革、企業買収時のデュー・ディリジェンス業務に携わった後、様々な価値観をもつ人材マネジメントの手法を求めて、欧州統合のまっただ中にある欧州に飛ぶ。

ロンドン・ビジネススクールでは故スマントラ・ゴシャール教授に師事し、トランス・カルチュラル・マネジメント(異文化マネジメント)と企業の自己変革をテーマにプロジェクトを行う(2001年MBA取得)。

帰国後は、日本国内でまったく新しいビジネススクールを立ち上げることをミッションとし、クロス・ファンクショナルチームを率いて成功裡に開校を果たす。

2006年、ビジネススクールを超えて、すべての社会人の学びに変革を起こすことをミッションにシンメトリー・ジャパン株式会社を設立し、代表に就任する。企業研修の人材開発プログラムにとどまらず、様々な分野で「教えること」をコアとした活動を展開中。

著書に「ほんとうに使える論理思考の技術」(中経出版刊)

◆ 担当科目:組織行動論

 

MBA講師 木田先生ロング・インタビューVol.2

組織行動論とは、「組織の中で、いかに人を動かすか」組織行動論とは、どういった授業ですか?

端的に言うと、「組織の中でいかに人を動かすか、巻き込むか」という授業です。例を挙げた方が分かりやすいので、簡単な模擬セッションをしましょう。

組織行動論でよく出る話題として、「動かしたい相手を最初から信頼するべきか、それとも信頼しないべきか?」という問いがあります。あなたなら、どう思いますか?

そうですね……。「信頼する」ということは、相手が自分の予想通りに動いてくれると思い込むことでもあると思います。
ある程度は「どう動くか分からないぞ」と、疑っておく方がリスクは少ない……という答えではいかがでしょうか?

おっしゃるとおりです。でも、もうちょっと深く、「それは本当なのか」と考えてみましょう。そのやり方だと、まず相手に「あなたのことを信頼していませんよ」というメッセージを発信してしまうことになります。

そういう風に接していると、通常、気づかれますから、私たち自身の行動によって信頼関係を構築できなくなってしまうんです。それよりは、「あなたを信頼しています」というメッセージを先に発信した方が、より良い人間関係を築け、相手を動かしやすくなるのでは?……と、いうことで模擬セッションを終わりますが、このような感じでさらに問いかけを続けるんです。

私自身も、明確な答えを持っているわけではない。けれど、表層的な「信頼」という言葉を掘り下げ、個々の内側で「確信」に至らすためには、こうした問いかけを続けていくことが重要になる。それをできれば、学生同士でお互いにやって欲しいんですね。

講義にはどんなこだわりをお持ちですか?

一番のこだわりは、仕事で活かせるようなかたちで、学んだ内容を身に付けてもらうことです。

仕事で活かせるレベルにまで「知識」を引き上げるには、結局、講師が提示した理解が正解なわけじゃない。「自分なりの確信」を持つことではじめて、現場で活きる知識になる。

「あなた自身はどう理解したの?」という問いかけが必要になる。

それが曖昧なままだと、「使える」知識にはなりません。

自分なりの確信を持って、深く理解していないと。「その確信を見つけてちょうだい」というのが、先ほどのセッションの背後に隠された私からのメッセージです。

もちろん、「見つけてちょうだい」と言っても、3分間クッキングではありませんから、すぐに「先生、見つかりました!」とはなりませんよね。だからこそ、必然的にクラスも対話型になるわけです。

学生さんの数だけ、「確信」のかたちがありそうですね。

えぇ。講師が教えたことだけが正解ではなく、むしろ、提示された正解と違ったとしても、「自分なりにこう理解しました」でもいいと思うんですよね。それはすごく、意味のあることだと感じます。

「自分なりの確信」を持つことで、はじめて「活きる知識」になる。そういう「確信」があれば、それでよいのかなと思います。

先生自身、海外MBAを修了されてから、どのような変化がありましたか?

MBAを取得する前は、文章を読むのが好きでした。

ところがMBA取得後には、図を見る方が好きになっていた。おそらく、一つひとつの情報を順に処理していくのではなく、図で一目見て、ぱっと全体像を把握するように脳が変わったのだと思います。

MBAは、短期間に様々なことを学べるプログラム。「広く浅く」と捉える人もいるけど、逆に言えば、短期間でこれだけ広い分野を、体系的に学べる機会は他にありません。

バラバラな物事を結びつけて、全体像を把握するという理解の仕方が、自分にとっていつの間にか自然になっていたんですね。

そういった体験は、教え方にも反映されているのでしょうか?

実は先ほどの、対話型のクラス運営にも通じていると思います。

結局のところ私たちが輩出したいのは、「この知識を身につけたら修了ですよ」という、画一的な、言うなれば金太郎飴的な人材ではないんです。

グローバル社会においてビジネスを推し進めていける人材というのは、自分のコアとなる「確信」を持ちながら、混沌とした世界を体系的に捉えられる人材です。

物事の急所を押さえられる、そんな思考法が必須なんだと思います。

UMass MBAはを選ぶメリットは?

僕が海外でMBAを取ったときは、すべて英語の環境だったので、予想以上に苦労しました。

「日本語でこの内容が話し合えたらもっと良かったのに」と、もったいなく思ったことを覚えています。欧米のMBAにいきなり入学することに比べたら、UMass MBAは非常に手厚い。

日本語で授業を受けて、同じ内容の英語の授業も動画で見ることができる。ライティングにもサポートがつく。日本人のクラスメイトと、ディスカッションまでできる。やはり、母国語でディスカッションができるというのは、大きな利点ですよね。

UMass の学生は、当初想定していたよりも優秀だと感じています。

私の授業の性格上、その優秀な学生たちが、ぶつかり合うような場面もあるんですね。「信頼」に関する議論でもそうですが、表面的な付き合いや議論で終わらせようと思えば、皆さん大人ですから、実はその方が簡単です。「やっぱり、信頼って大事ですよねー」って。

でもそれじゃ、現場で「のるかそるか」の決断に立たされたときに使えません。だからこそ、クラスルームでは徹底的に議論したい。自分の考えを正面から語れるような関係や雰囲気を作るのも、講師の役割だと思っています。

私の授業の中で、「我々がここで一緒に学んでいるのには、どういう意味があるんだ?」というところまで考えていただけたなら、嬉しいです。

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